オリンピック国立公園を巡る旅
3つの国立公園を巡る旅の締めくくりは、絶対に外せないこの公園。とっておきを最後に残しておいたかって? もしかしたら、そうかもしれません。
ワシントン州フェリーに乗って、サリッシュ海を渡るフォトジェニックな旅へ出かけましょう。向かう先は、アメリカで唯一の本物の温帯雨林。太平洋を見渡すアメリカ本土の最北西端にぽつんと広がる半島です。カメラと軽めの雨具(夏でも、念のため!)を手に、感動の景色が待つオリンピック国立公園へ向かいましょう。そこではエルクの群れ、苔むした巨木、そしてまるでひとりぼっちのトロールのように波間から顔を出す巨大な岩をみることができます。その光景は、実際に見てみないことには信じられないほどです。
エドモンズのAirBnB
ワシントン州エドモンズは、アートが息づく海辺の町。オリンピック半島への旅を始めるには、これ以上ないスタート地点です。ここからサリッシュ海(地元ではピュージェット湾として知られています)をフェリーで渡り、半島へ向かいます。でもその前に、腹ごしらえをしておきましょう。
ひとつ覚えておきたいのは、この町にはホテルがないということ。一泊するなら、AirBnBの予約をおすすめします。
朝食とコーヒー ― テイクアウトにおすすめ
シャンレル – 「キャンパーズ・ボウル」なんて名前の料理を出す店って、信頼できると思いませんか? ここは新鮮な食材をふんだんに使った、飾らない朝ごはんが魅力。サンドイッチやオムレツなどの定番メニューも、あくまでもシンプルでまっすぐなスタイルで提供しています。まずはしっかり食べてから、さあハイキングへ。
ウォルナット・ストリート・コーヒー – がっつり朝食はちょっと…というタイプの人(わかります)でも、地元の人が通う店でコーヒーは飲んでおきたいはず。それなら、海の近くにあるこの小さくてボヘミアンな雰囲気のコーヒーハウスが間違いありません。
フェリーの基本 ― これだけ覚えれば大丈夫
ワシントン州フェリーに乗ったことがなければ、きっとワクワクする体験になります。ただし、ちょっとした慣れが必要な乗り物でもあります。ここでは、エドモンズ~キングストン間のフェリー旅をスムーズに楽しむための基礎知識をご紹介します。
チケットについて – 事前にオンラインで購入するか、当日料金所でお求めいただくこともできます。
乗船·下船のコツ – フェリー待ちの列は「長い」か「めちゃくちゃ長い」かのどちらか。特に平日の朝と夕方は通勤ラッシュに巻き込まれます。早朝の便(午前5時台)か、混雑がひと段落した午前~昼過ぎの時間帯が狙い目です。いずれにしても、多少待つ覚悟をしておきましょう。フェリーには車のまま乗り込めます。乗船時は係員が車線や駐車位置を案内してくれるので安心です。
船内での楽しみと絶景スポット – 船内では、軽食とコーヒー(ワシントン州なので当然おいしい)、そしてビールやワインまで楽しめます。ベストショットを狙うなら、屋外デッキへ。ただし、デッキは風が強烈なのでご注意を。完璧なヘアスタイルではなく、強風で逆立った写真になる覚悟をしておくほうが良いかもしれません。エドモンズ~キングストン航路なら、オリンピック山脈とカスケード山脈の写真が撮れます。文句なしの絶景です。
オリンピック国立公園
この緑豊かで雨の多いエリアは、今も手つかずの自然が広がっています。20世紀初頭、伐採される前に連邦政府によって保護区域に指定されたことで、オリンピック半島の約95%が今も野生のまま残されています。
ここは国立公園であり、野生のままの自然が保全されている特別な場所です。園内では、環境への配慮を忘れず、慎重に行動し、ゴミは必ず持ち帰り、次に訪れる誰かのためにもこの美しい場所を守りましょう。
入園料:車両 25ドル、徒歩など車以外の個人 10ドル
数字で見るオリンピック国立公園 – 92万2,650エーカー(約3,734㎢)の原生林、年間訪問者数340万人、1938年設立
おすすめスポット
ソルダック滝 –
全長1.6マイル(約2.6㎞)の往復トレイルの先に現れるのは、段になって流れ落ちる美しい滝。銀鮭が遡上する場所としても知られています。公園の北西部に位置し、その美しさから非常に人気の高いスポット。滝には虹がかかることも多く、高確率で見ることができます。
ホー温帯雨林ホール・オブ・モス –
まさに、“ロード・オブ・ザ・リング”の世界のよう。オリンピック山脈のこのエリアは、全米でもトップクラスの降雨量を誇り、その結果として木々には重く苔が垂れ下がっています。0.8マイル(約1.3㎞)の周回コースを歩きながら、その景色を堪能しましょう。高低差はほとんどなく、自然に包まれる感覚を、誰でも気軽に味わえる特別な散歩道です。
海岸体験/ルビービーチ –
西海岸に残された数少ない手つかずの海岸線のひとつ。波間からは巨大な岩が突き出しています。夕暮れ時に西の空を見つめれば、その先には広大な海が続き、ハワイにぶつかるまで何もありません。自分の小ささを感じ、謙虚な気持ちになり、この美しい世界に生きていることがただありがたく思える、そんな場所です。
国立公園・森林の保護:訪れる際の心がけ
スノホミッシュ郡では、責任を持って楽しむレクリエーションを推奨しています。国立公園の利用ルールを学び、必要に応じて事前予約を行うよう呼びかけています。
国立公園、森林、公共の土地はとても美しい自然にあふれていますが、守るためには皆さんの協力が必要です。多くの場所では人手や資源が限られているため、訪れる人たちが協力することで、清潔で安全、そして誰もが気持ちよく楽しめる場所を保つことができます。週末のハイキングでも、長期の冒険でも、自然に優しい行動を心がけましょう。